想い出がつまったバラをドライフラワーにして残したい!
でも、やり方がわからない!と悩んでいませんか?
この記事で紹介する「シリカゲルを使ったドライフラワーの作り方」は初めての方でも失敗することなくきれいなバラのドライフラワーを作ることができます。
私はバラの保存加工専門店の代表です。
年間、数千本のバラをドライフラワーにしています。
この記事では、
- シリカゲルを使ったバラのドライフラワーの作り方
- シリカゲルを使ったバラのドライフラワーの特徴
- バラのドライフラワーをより長く楽しむための保存方法
を写真を交えながらご紹介します。
記事を片手にバラのドライフラワーを作りにチャレンジしてみてください。
シリカゲルを使ったドライフラワーの方法以外のバラを少しでも長くきれいに残す方法はこちらに紹介しています。
参考ください。
シリカゲルを使ったバラのドライフラワーの作り方
まず、ざっくりと全体像を伝えると
- バラの茎をカットする
- バラをシリカゲルにいれる
- バラを乾燥させる(約2週間)
- バラをシリカゲルから取り出す
以上の工程になります。
一つずつ写真付きで詳しく説明していきます。
準備するもの
シリカゲルを使ったバラのドライフラワー作りに必要なものを紹介します。
- ドライフラワー用のシリカゲル
- 容器
- スプーン
- 筆
- 新聞紙
- 防塵マスク
ドライフラワー用のシリカゲル
バラを乾燥させるためのシリカゲルはドライフラワー用のシリカゲルを使用してください。
ドライフラワー用のシリカゲルはネット通販や大きめのホームセンターで販売しています。
容器
タッパ―でされる方が多いかもしれませんが、私はくびれがない丸い筒の形をした写真のような蓋つきの容器をおすすめします。
きれいな形で作りやすく、取り出しやすいからです。
くびれがある容器は入れる時は良いのですが、取り出す時にひっかかり花びらが取れやすいので極力くびれがない寸胴な容器がおすすめです。
いろんな種類の容器を試しましたが、直径8cm以下のバラはこちらのダイソーさんの容器が最も使いやすかったです。
スプーン
シリカゲルをすくって容器にいれるためのスプーン。
洗濯用洗剤を計量するためのスプーンがおすすめ。
一度にたくさんシリカゲルをすくえ、容器に流しやすいです。
筆
バラを取り出した時にバラの花びらについたシリカゲルを払うための筆。
花びらを傷つけないために毛先が柔らかい筆がおすすめ。
新聞紙
作業中に下に敷く新聞紙。
シリカゲルを容器にいれたり、取り出す際は細かい粒子のシリカゲルが舞います。
気付かないうちにたくさん床にシリカゲルが落ちるので新聞紙を敷いた上で作業し、最後に新聞紙ごと捨てるのが良いです。
マスク
作業中に舞い上がったシリカゲルを吸い込まないようにマスクをして作業するのが良いです。
作り方①:バラの茎をカットします
容器にはいる長さにバラの茎をカットします。
作り方②:バラをシリカゲルに入れる
茎がずぼっと埋まるくらい容器にシリカゲルを入れます。
茎をシリカゲルに埋め、バラの花をシリカゲルに入れても十分な余裕があることを確認します。
バラが容器の真ん中にくるように茎をシリカゲルにさしいれ、固定します。
バラの花の周りにシリカゲルを流し終えたら、花びらの間にゆっくりシリカゲルを入れていきます。
こちらも無造作に勢いよく入れると花びらの先端がぺったんこの状態でドライフラワーになります。
シリカゲルを入れ終えた後は、容器の側面を軽く叩き、花びらの隙間にシリカゲルが入るようにして下さい。
シリカゲルはバラの花全体が隠れた後に少しシリカゲルの層ができるくらい入れるようにしましょう。
バラより上にシリカゲルの層を作るのは、花の水分は上の方により多く発散されるからです。
シリカゲルの層をバラの上に作ることによって効率よく水分を吸収してくれます。
しっかりと蓋をします。
蓋にいつドライフラワーにしたか日付を記入しておくと分かりやすいです。
色んな色、種類をドライフラワーにする場合はバラの色、種類も記載すると、なおわかり良いです。
例:11/20 赤バラ
作り方③:バラを乾燥させる
容器の蓋をした状態で2週間バラを乾燥させます。
乾燥中は2、3日に1度容器の側面を軽く叩いてください。
花はドライフラワーになるにつれ、少しやせていきます。
やせてできた隙間にシリカゲルが入るようにします。
作り方④:バラをシリカゲルから取り出す
どうやってきれいに取り出すか、、。
何千回と試行錯誤した結果辿り着いたのが下に敷いた新聞紙にザバーっと出す方法です。
※写真はわかりやすいように白に画用紙を敷いています。
容器の蓋を開け
豪快にシリカゲルを出していきます。
そのままシリカゲルがクッションになるように出します。
筆で優しく花びらについたシリカゲルを落としてあげると完成です!
茎ごとバラをシリカゲルでドライフラワーにしたい場合
1本のバラを茎ごと、葉っぱもまるごとシリカゲルでドライフラワーにしたい!!
そんな場合も先ほど紹介した方法で容器をバラの大きさ以上のサイズにすると可能です。
細長い容器はパスタ入れがちょうど良いです。
バラを茎ごとシリカゲルでドライフラワーにする場合は、容器も大きくなるのでシリカゲルもたくさん必要です。
先ほどの方法では、容器にシリカゲルを入れる時は、茎の長さ分シリカゲルを入れると伝えましたが、茎が長い場合は、茎が固定されるくらいシリカゲルを入れ、バラを入れてからシリカゲルを花びらにあたらないように入れてください。他は同じ方法で制作できます。
バラをシリカゲルに入れる良いタイミング
バラが一番きれいな状態がシリカゲルに入れる一番良いタイミングです。
バラはそのまま状態で仕上がるので、より綺麗な状態が望ましいです。
プロポーズの花束、結婚式のブーケ、お祝いの花束など、ほとんどの場合は手渡された時が一番きれいな状態です。
手渡された状態から基本は元気がなくなり、枯れていく方向に向かうので、なるべく早くシリカゲルに閉じ込めるのがシリカゲルでドライフラワーを作るポイントです。
バラが枯れかけの場合
見るからに元気がなく、枯れそうな状態のバラをそれでもなんとかドライフラワーにして残したい!
この状態でシリカゲルに入れると花びらは1枚ずつ外れていき、悲しい状況になることが多いです。
誰が見ても枯れそう。
そんな時は、シリカゲルではなく、花への負担が少ない吊り下げてドライフラワーにする方法がおすすめです。
バラを吊り下げてドライフラワーにする方法は下記の記事を参考ください。
シリカゲルを使ったバラのドライフラワーの特徴
- 生花との違い
- 制作難易度
- どれだけもつか
この3点をお伝えします。
生花との違い
上の写真を比較して頂くとわかりやすいですが、生花のようなみずみずしさはなく、花がドライになっているので、触るとパリッパリです。
サイズも一回り小さくなります。
色目もくすんだ色に変化することが多く、特に赤バラの場合は赤から紫がかった青黒い色に変わります。
制作難易度
★★☆☆☆ 初めてさんでもこのやり方だと失敗せずにシリカゲルでバラをドライフラワーにできます。
容器にシリカゲルを入れ、バラを縦に突き刺し、その周りにシリカゲルを入れていくのがポイントです。
横向きにバラを入れるとぺちゃんこに潰れた状態で仕上がるので、絶対に縦向きにバラをシリカゲルに入れるようにして下さい。
どれだけ持つか
バラをドライフラワーにすると、半年から1年ほどはきれいな状態を保つことができます。
バラのドライフラワーをより長く楽しむための保存方法
保存方法が悪ければカビが生えたり、色が退色したりします。
少しでも長くバラのドライフラワーを楽しむためのポイントは2つあります。
- 保管場所
- ホコリを払うこと
保管場所
湿気の少ない、風通りの良い、直射日光が当たらないところに保管してください。
直接日光が当たる場所にドライフラワーになったバラを置いていると退色の原因になります。
できるだけ光があたらない場所で保管しましょう。
ホコリを払う
バラのドライフラワーに付着したホコリを優しく筆などで払い落してください。
ホコリを払い落すだけで、カビや害虫の発生を防ぐことにもつながります。
バラのドライフラワーをより長く残す
想い出のバラをより長く残したい!
そんな時はドライフラワーしたバラをレジン(樹脂)に閉じ込めるのがおすすめです。
バラをレジンに閉じ込めることによって10年以上きれいな状態を保ちます。
バラのレジン保存の特徴はこちらの記事を参考ください。
まとめ
バラをシリカゲルでドライフラワーにする作り方をご紹介しました。
少しでも綺麗な状態で早くシリカゲルに入れた方がきれいなドライフラワーに仕上がります。
ぜひ、記事を片手に作ってみてください!
もし、シリカゲルを使ったバラのドライフラワーが難しそうと思ったら、バラを吊り下げるだけでドライフラワーにする方法を試してください。
シリカゲルをバラの周りから入れていきます。
スプーンを容器の側面にあて、容器をくるくると回しながら入れていくとシリカゲルを花の周りにきれいに入れることができます。
バラを容器の真ん中に置いた後、シリカゲルを花びらの上から無造作に入れると花びらの間にシリカゲルが入り込み、花びらが外側にだら~んと開き、バラの花の形がいびつになってしまいます。形が悪くなるとそのままの状態でドライフラワーになるので注意しましょう。