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バラの花束を花瓶に飾り長持ちさせる4つのポイントと手順を解説

想い出のバラの花束を少しでも長くきれいな状態で飾りたい!

でも、どうしたらよいかわからないと悩んでいませんか?

この記事で紹介する「バラを長持ちさせる方法」を実践すると、誰でも簡単にバラを花瓶で長く楽しむことができます。

私はバラのレジン保存加工の専門店の代表です。

年間数百件のプロポーズのバラの保存をさせて頂いております。

想い出のバラの花束を少しでも長持ちさせる4つのポイントをお伝えし、その後、バラの花束の状態から何を順番に行えばよいか紹介します。

この記事の内容を実践すると想い出のバラを少しでも長く楽しむことができます。

花瓶に飾る以外のバラを少しでも長くきれいに残す方法はこちらに紹介しています。

あわせてご参考ください。

 バラの花束を花瓶に飾り少しでも長持ちさせる4つのポイント

バラを花瓶に飾って長持ちさせる4つのポイントは

  1. 水をきれいに保つ
  2. 水を吸い上げる力をアップさせる
  3. 栄養を与える
  4. 飾る環境

この4点です。

一つずつ詳しく説明していきます。

1.水をきれいに保つ

花瓶の水を常にきれいに保つとバラは長持ちします。

水が汚れ水の中にバクテリア(細菌)が増殖するとバラの茎の導管が詰まります。

導管が詰まると茎は水を吸い上げることができないので、バラは枯れてしまいます。

だから、花瓶の水を常にきれいに保つことが少しでもバラを長持ちさせることに繋がります。

花瓶の水をきれいに保つためにできることは5つあります。

  • 花瓶をきれいに洗う(飾る前)
  • 水につかる葉っぱをとる(飾る前)
  • 切り花長持ち剤(延命剤)をいれる(飾る前、お手入れ)
  • 茎のぬめりをとる(飾る前、お手入れ)
  • 毎日水を変える(お手入れ)

順番に解説していきます。

花瓶をきれいに洗う(飾る前)

バラを飾る前に花瓶を食器用洗剤できれいに洗いましょう。

汚い花瓶に水をいれるとバクテリアの増殖に繋がりやすいです。

水につかる葉っぱを取る(飾る前)

葉っぱが水につかっていると葉っぱが腐り菌が繁殖し、水を汚します。

花瓶にバラを刺した時に花瓶の中の水につかる下の方の葉っぱは取り除きましょう。

切り花長持ち剤(延命剤)をいれる(飾る前、お手入れ)

水の中に切り花長持ち剤(延命剤)を入れましょう。

切り花長持ち剤をいれることによって殺菌効果が期待でき、バクテリアの発生を抑えることができます。

バクテリアの発生を抑えることができるので、水が汚くなりにくく、水を毎日変えなくても良くなるのも嬉しいところ。

液体になっているものがほとんどで水に入れるだけと使い方もとっても簡単。

切り花長持ち剤はホームセンターや園芸用品店で販売しています。

※切り花長持ち剤を使わない家庭にあるもので使える代案は下の手順のところで詳しく紹介しています。

茎のぬめりをとる(飾る前、お手入れ)

バラの茎についたぬめりを取りましょう。

ぬめりをそのままにしておくと水が汚れやすく、菌の繁殖の原因になります。

毎日水を変える(お手入れ)

花瓶の水は毎日変えましょう。

水を変えないとバクテリアは増えていきます。

ずっと放置しておくと水が濁って嫌なにおいがすることもあります。

水は市販のペットボトルの水やフィルターを通した水ではなく、カルキが入った殺菌効果のある水道水を使うのが効果的です。

手間ですが、水は出来る限り毎日変えるようにしてください。

2.水を吸い上げる力をアップさせる

水がしっかりバラの花までいかないと花は元気がなくなります。

茎が水を吸い上げて花まで運びます。

茎が水をきちんと吸い上げるように促してやるとバラは長持ちします。

バラの茎が水を吸い上げる力をアップさせる方法は色々ありますが、一番簡単な方法は茎の先端を斜めにカットすることです。

茎の先端を斜めにカットする(飾る前、お手入れ)

左:斜めにカット 右:真横にカット

茎の先端2cmほど上を斜めにカットします。

茎の先端を斜めにカットすることによって、断面積が増え、吸い上げることができる水が増えます。

真横にカットするのと断面積の違いは一目瞭然です。

また、飾った後も定期的に斜めにカットすることによって茎の先端を清潔に保つことができます。

3.栄養を与える

花を長持ちさせるのに水は非常に大事ですが、水だけでは栄養がないです。

栄養を与えるのも花を長持ちさせるためのポイントになります。

花に栄養をあたえる効果的な方法は先ほども紹介した切り花長持ち剤(延命剤)をいれることです。

バクテリアの発生を抑え、水をきれいに保つ以外にも切り花長持ち剤には栄養剤も入っています

殺菌、栄養両方の効果が期待できる切り花栄養剤は花を長持ちさせるのにとても有効です。

4.飾る環境

バラを長持ちする最適な環境は

  1. 涼しい場所
  2. 直射日光のあたらない日陰
  3. エアコンの風があたらない場所

です。

反対に言うと、高温になり、直射日光、エアコンの風があたる場所は避けましょう

涼しい場所

バラの適温はだいたい15~25℃と言われています。

特に夏場は気温、湿度ともに高くなり、水に菌が繁殖しやすく、その水を吸い上げたバラも菌に汚染され萎れやすくなります。

できるだけ涼しいところに飾るようにしましょう。

直射日光のあたらない場所

「お花だから光合成させよう!」と直射日光に当てる必要はないです。

切り花のバラを直射日光に当てると焼けて傷んでしまいます。

直射日光のあたらない日陰に置きましょう。

エアコンの風があたらない場所

エアコンの風がバラに直接あたるとバラが乾燥してしまい水分が抜けてしまうので注意が必要です。

水分が抜けるときれいに咲くことができなくなります。

もし、暑すぎる室温をエアコンで下げる場合は直接エアコンの風があたらない場所に飾りましょう。

バラの花束を長持ちさせる具体的な方法

それでは、具体的にバラの花束を長持ちさせる方法を順序立ててお伝えしていきます。

バラの花束を花瓶に飾るタイミング

バラを少しでも長持ちさせたい場合は、早く花束の状態から花瓶に移し替えた方が良いです。

花束は見た目は美しいですが、茎の先端に少しの水分しかなく長持ちする環境ではないです。

できれば花束の状態でおいておきたいお気持ちはすごくわかります。

長持ちを考えるならできるだけ早く花瓶に移し替えるようにしましょう。

準備するもの

  • 花瓶(活けるバラのサイズにあったもの)
  • 切れ味の良いハサミ(園芸用ハサミがあればなお良し)
  • 食器用洗剤
  • 切り花長持ち剤

①花瓶を洗う

・花瓶を食器用洗剤できれいに洗います。 ※1.水をきれいに保つ

②花瓶に水を入れる

・水は花瓶いっぱいに入れないで瓶底から5~10cmほどの水量で大丈夫です。

茎が水にどっぷりつかるとそれだけ菌が繁殖しやすくなります。

茎の先が水につかっていたら良いです。

・切り花長持ち剤(延命剤)を入れましょう。※1.水をきれいに保つ ※3.栄養を与える

切り花長持ち剤と水の適量は商品に記載している分量を守るようにして下さい。

切り花長持ち剤の代案

切り花長持ち剤を日常よくあるもので代用することができます。

殺菌効果

漂白剤でも殺菌効果は期待できます。
水300mlに対して漂白剤1滴くらいの量で大丈夫です。
入れすぎると逆に花を枯らしてしまう原因になるので注意しましょう!

栄養効果

気の抜けたサイダーでも栄養効果は期待できます。
サイダーに含まれる果糖ぶどう糖液糖が栄養剤の役割をはたします。
果糖ぶどう糖液糖は粒子も小さく茎から吸い上げやすいです。
水に対して1割ほどの量で良いです。

③バラを活ける準備をする

・花束のラッピングに使われているリボン、セロハンテープ、セロハン、ラッピングペーパーなどを外します。

・茎についている保水シートや保水ゼリーとそれを包む袋を外します。

・茎にぬめりやゼリーがついている場合は水でしっかりと洗い落とします。※1.水をきれいに保つ

・水につかる葉っぱをとります。※1.水をきれいに保つ

水につからない上の方についている葉っぱは2、3枚は残していても良いです。

葉っぱがあると光合成をするので全部取った時よりも長持ちする印象です。

葉っぱをどれだけ残すかは花瓶の背丈、飾った時のイメージも合わせて考えてみてください。

・トゲがある場合はハサミで切り落とします。

・茎の先端2cmほど上を斜めにカットします。※2.水を吸い上げる力をアップさせる。

切れ味の悪いハサミを使うと茎の導管を潰してしまい水を吸い上げにくくなります。

茎をカットする時は切れ味の良いハサミを使いましょう

④バラを花瓶に生ける

・見る向きを意識しながら花瓶にいけましょう。

・すべてのバラの茎が水につかっているか確認してください。

・涼しい場所、直射日光のあたらない日陰、エアコンの風があたらない場所に花瓶を飾りきれいなバラを楽しんでください。

⑤日々のお手入れ

・水はできれば毎日変えて下さい。

切り花長持ち剤(延命剤)を入れている場合は5日ごとくらいに水を変えるくらいで大丈夫です。

・水を変える時に茎や花瓶にぬめりがあれば、水道水で洗い流すようにしてください。

・この時も茎の先端2cmほど上を斜めにカットして茎の先端の断面を清潔に保つようにすればなお良いです。※2.水を吸い上げる力をアップさせる。

何度も茎を切れば、茎の長さは短くなります。

花瓶のサイズが合わなくなってきたらちょうど良い大きさの花瓶に変えて下さい。

まとめ

バラを花瓶に飾って長持ちさせる4つのポイントは

  1. 水をきれいに保つ
  2. 水を吸い上げる力をアップさせる
  3. 栄養を与える
  4. 飾る環境

この4点です。

良い環境にあればバラは長持ちします。

実際にお手元にあるバラがどれくらいの期間もつのかは、

  • 生産の仕方によってバラの水を吸い上げる力が全然違う
  • 農家で収穫されてそこからどれくらい経っているのかわからない

などの理由で2、3日ほどで元気がなくなるバラもあれば、3週間以上きれいな状態を保ったバラもありました。

1つ言えることは何もしないより紹介した方法を行うと、間違いなくバラは長持ちします。

大切な想い出が詰まったバラの花束を一日でも長く楽しみきってください。

花のある生活はとっても心が癒されます。

一日でも長く楽しんで頂けたら嬉しい限りです。

想い出のバラの花束をより長く残したい!そんな方はこちらの記事を参考ください。

ABOUT US
三枝 寛 
happy resin 代表。プロポーズのバラの樹脂保存加工専門店を夫婦で営む。レジン歴10年以上。オーダー制作実績は5,000件以上。