プロポーズのバラの花びらを押し花にしてきれいに残したいと思っていませんか?
この記事では、プロポーズのバラの花びらを初めての方でも自分で簡単に押し花にする方法をわかりやすくご紹介します。
私は、プロポーズのバラのレジン保存加工専門店の代表をしています。
これまで年間数百件以上の想い出のバラを大切にカタチに残してきました。
その経験から初めての方でも失敗しにくく、美しく仕上がる押し花のコツをお伝えします。
この記事を読み終えるころには、あなたもプロポーズのバラの花びらをきれいな押し花として大切に残せる方法が分かります。
他のプロポーズのバラの保存方法は下記の記事をご参考ください。
プロポーズのバラを押し花にするメリット
プロポーズの想い出をカタチに残せる
プロポーズのバラは、飾っておけるのはほんの数日。
枯れてしまう前に押し花にしておけば、思い出をきれいな形で残すことができます。
バラの花びらが押し花として残っていれば、見るたびに2人のプロポーズの想い出がやさしくよみがえります。
花びらの色や形を美しく保てる
プロポーズのバラは時間が経つにつれて色あせ、花びらが縮れてしまいます。
しかし、押し花にすれば鮮やかな色や繊細な花びらの形を長く楽しむことができます。
ドライフラワーよりも平らに仕上がる押し花は額に入れたり、アルバムやフォトフレームに使ったりと飾りやすく扱いやすいのも魅力です。
ここからは実際の作り方を紹介します。
プロポーズのバラの花びらを押し花にする手順
ここからは、実際にバラの花びらを押し花にしていく手順を紹介します。
プロポーズのバラは急に「残したい!」と思う方が多いと思うので、揃えやすい材料と道具を使った作り方をご紹介します。
初めての方でも失敗しにくく美しく仕上がる方法なので、ぜひ、やってみてください。
STEP1 材料と道具をそろえる
必要な材料、道具
- バラ
- ティッシュ
- 新聞紙 ※コンビニで購入可
- 台紙(ダンボールや厚紙など、硬くて平らなもの)
- ピンセット(押し花用が望ましい)
ワンポイントアドバイス
ティッシュ、新聞紙、台紙は、表面がデコボコしていたり、しわになっていないものを使いましょう。表面に凹凸があると、押したときにその模様が花びらにうつってしまうことがあります。
STEP2 バラの花びらを外していく
花びらを1枚ずつ、やさしく手で取り外していきます。
手で花びらを外すときのポイントは、花びらを下にグッとひっぱり、少しだけ横に動かすと簡単に外れます。
横に花びらをぐっとひっぱると花びらがちぎれることがあるので、ご注意してください。
バラの種類や状態によって外しやすさはかなり異なります。
花びらの外し方は下の動画をご参考ください。
STEP3 花びらを並べる
①最初に台紙をおきます。
台紙を敷くのは動かしやすくするためと押したときに圧力を均等にするためです。
②次に台紙の上に八折の新聞紙を置きます。
新聞紙は花びらの水分を吸い取ります。
通気性も良いので、花びらの水分を少しずつ吸い取りながら乾燥を促します。
押したときの圧力をやさしく分散してくれるクッションのような役割もあります。
花びらに新聞紙の文字がうつることはないのでご安心ください。
③新聞紙の上にティッシュをのせます。
ティッシュは花びらの水分を直接吸い取り、花びらの表面を守ります。
新聞紙と組み合わせることで、ティッシュが吸った水分を新聞紙が外側に逃がすという流れが生まれます。
ティッシュは極力しわにならないように置いてください。
ティッシュがくしゃくしゃの状態だとそのしわが花びらにうつる可能性があります。
④ティッシュの上にバラを並べます。
花びらはくるんとカーブした方(外側)を下にして置くと平らにきれいに仕上がりやすいです。
花びら同士が重ならないように気をつけてください。

⑤花びらの上からティッシュを置く
この時もティッシュにしわができないように気を付けてください。
⑥ティッシュの上から新聞紙を置く
⑦新聞紙の上から台紙を置く
さらに、ここから押し花を作る場合は、新聞紙、ティッシュ、花びら、ティッシュ、新聞紙、台紙と続けてください。
STEP4 重しを置いて押す
押したものの台紙の上に重しをのせます。
重しの目安は重そうな本を2,3冊くらいのせる程度で大丈夫です。
STEP5 ティッシュと新聞紙を取り換える
重しをのせた状態で時間が経つとティッシュ、新聞紙に水分が溜まってきます。
ティッシュや新聞紙に触ったら湿った感覚があります。
その状態になれば、ティッシュと新聞紙は取り換えてください。
ワンポイントアドバイス
定期的にティッシュと新聞紙を交換し、花びらを早く乾燥させることがきれいに仕上げるコツです。2、3日に1回を目安に湿気が多い季節、よりきれいに仕上げたい場合はマメに取り換えるようにしてください。
花びらの水分が抜けてくると花びらはもろくなっていくので、ティッシュと新聞紙を取り換える際はピンセットを使用して慎重に作業を進めてください。

人気の赤バラの色素はドライフラワーになると、青紫になります。
この色素の変化も趣があってよいですが、少しでも赤いきれいな色を残したい場合もできるだけ早く水分を抜くのがポイントですので、ティッシュや新聞紙はマメに取り換えてください。
STEP6 1週間~2週間押すと完成です。
花びらの水分が抜けて、カサカサになっていたら完成です。
バラの種類によっても花びらの厚みが違うため、花びらの状況を見ながら判断ください。
押し花が完成したら、湿気を避けて保管しましょう。
押し花シートと新聞紙+ティッシュの仕上がり比較
今回ご紹介した方法の仕上がりがどれくらいのものなのか分かりやすいように、実際に「押し花シート+テイッシュ」と「新聞紙+ティッシュ」の2種類で花びらを押し花にして比較しました。
押し花を作ったのは 11月前半。
乾燥中は、新聞紙・ティッシュ・押し花シートを2日に一度のペースで交換し、同じ条件で乾燥させています
どちらの方法も仕上がりに大きな差はなく、
「押し花専用シートがなくても、新聞紙とティッシュで十分きれいに作れる」
という結果になりました。
初めての方でも、ご自宅にある道具で十分きれいな押し花が作れることがわかります。

次の章で、押し花を長くきれいに保つための保存方法をご紹介します。
押し花のバラの花びらがきれいな状態で長持ちする保存方法
押し花が完成したら、次は「きれいな状態で長持ちさせる」ことが大切です。
せっかく大切な想い出を残したのに、時間が経って色あせてしまったら悲しいですよね。
ここでは、プロポーズのバラの押し花を長く美しく保つための保存方法を紹介します。
光を避ける
直射日光や蛍光灯の光に当たると、色素が分解されて退色してしまいます。
飾る場合は、日の当たらない場所に飾るのがおすすめです。
保存する際は冷暗所(棚の中)に入れておくと色あせを防げます。
空気と湿気を遮断する
押し花の大敵は、空気中の酸素と湿気です。
これらは退色やカビの原因になるため、完成後はできるだけ密閉状態で保管することが大切です。
押したままの状態を常温で放置すると、空気中の水分を吸ってすぐに劣化します。
長期保存を考える場合は、乾燥剤と一緒に密閉容器に入れるのがおすすめです。
光と空気と湿気を遮断する簡単にできる保存方法
密閉できる容器にシリカゲルを入れ、テイッシュをクッションに花びらを置き、冷暗所に保存するのが押し花を長持ちさせる最も簡単な方法です。
必要な材料、道具
- バラの花びら
- 密閉できる容器
- ティッシュ
- シリカゲル
保存の手順
- 容器の底にシリカゲルを敷く。
- その上にティッシュをクッション代わりに置く。
- 花びらを重ならないように並べる。
- 花びらの数が多いときは、ティッシュ→花びら→ティッシュ→花びらと交互に重ねていきます。
- フタをしっかり閉じ、冷暗所で保存する。

手順通りに丁寧に並べなくても大丈夫です。
下の写真のように、プラスチック容器に花びらをまとめて入れるだけでも十分きれいに保存できます。
経験上、よほど乱暴に扱わない限りは花びら同士がこすれて花びらが傷む心配はないです。

ワンポイントアドバイス
使い古されたシリカゲルは逆に水分を放出することもあるので、新品のシリカゲルを使用してください。
他の保存方法と比較してみたい方は下記の記事をご参考ください。
バラの押し花の花びらの活用アイデア
きれいに仕上がった押し花は、そのまま保管するだけではもったいないほど活用の幅が広いです。
ここでは、プロポーズのバラならではの特別感を活かせる使い方をご紹介します。
結婚式のウェルカムスペースに飾る
プロポーズのバラの花びらの押し花は結婚式のウェルカムスペースとの相性が非常に良いです。
ウェルカムスペースはゲストが一番最初に目にする場所。
そこにプロポーズの想い出を飾ることで2人の物語が始まった瞬間を自然にゲストへ伝えることができます。
押し花は平面で装飾しやすいため
- ウェルカムボード
- 写真フレーム
- 日付やイニシャルのアート
- 結婚証明書のデザインの一部
など、どんなアイテムにも取り入れやすいです。
結婚式のウェルカムスペースとは、挙式や披露宴の会場入り口にある“ゲストを最初に迎える装飾スペース”のことです。写真やウェルカムボード、思い出のアイテムなどを飾り、
ふたりらしさを表現したり、結婚式の世界観をつくる場所として使われます。

上のお写真はお客さまから頂いたものです。
詳細は下記の関連記事をご参考ください。
入籍日の記念フォトに添えて残す
入籍日には市役所で婚姻届を提出する方が多く、その日を想い出として残す“入籍フォト”が人気です。
そんな特別な日には、プロポーズのバラの押し花を一緒に添えると、ふたりの始まりがつながっていくストーリー性のある写真になります。
“プロポーズの想い”をそのまま入籍日の記念に持っていく——そんなロマンチックな使い方もおすすめです。

上のお写真はお客さまから頂いたものです。
詳細は下記の関連記事をご参考ください。
レジン加工で半永久的に残す
押し花をもっと特別なカタチで残したい方には、レジンで閉じ込める保存方法がおすすめです。
レジンに閉じ込めることで、
- 色あせにくい
- 花びらが崩れない
- アクセサリーにして身につけることができる
- 半永久的に美しいまま残る
という大きなメリットがあります。
アクセサリーにしたり、小さなオブジェにしたり、毎日の暮らしの中で想い出をそばに置いておけるのが魅力です。



レジン保存加工の詳細は下記の記事をご参考ください。
レジン加工は「自分でやるのが難しそう…」という方も安心
「大切なバラだから失敗したくない」
「もっときれいに、しっかり残してあげたい」
そんな方には、専門店でのレジン保存加工という選択肢もあります。
happyresinでは、プロポーズのバラを“ずっと美しい状態で残す”レジン保存加工を行っています。
押し花からレジン加工への流れは非常に相性がよく、
「押し花をもっと綺麗に残したい」「一生残る形にしたい」という方に選ばれています。
押し花以外の保存方法も検討したい方は、下記にプロポーズのバラの保存方法をまとめています。
まとめ
自分で簡単にできるプロポーズのバラの花びらの押し花の作り方をご紹介しました。
2人の想い出がつまったプロポーズのバラをぜひ押し花にして残し、いろんなところで活用してみてください。
もし「もっと特別な形で残したい」「半永久的に綺麗な状態で保存したい」
そんな想いが出てきたら、レジン保存加工もおすすめです。
大切なバラだからこそ、プロが丁寧に閉じ込めることで、一生ものの記念品として残すことができます。









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